医師国家試験対策の予備校として長年の実績を誇るTECOM(テコム)。全国の医学生から支持を集める一方で、その評判や口コミ、具体的なコース内容や料金、合格実績について詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。本記事では、公式情報と利用者の声をもとにTECOMの特徴を解説します。
TECOM(テコム)の口コミ・評判
実際にTECOMを利用した受験生や体験記からは、講義スタイルや模試の質に関する評価が多く見られます。ここでは実際の声を紹介します。
「病態生理から知識を組み立てるスタイルである、という評判を聞き、TECOMを選んだ」
出典:医師国家試験 合格体験記(東京TECOM)
「SELECT講座、SHIKETAI、TARGET、ラストVなど一通り視聴しましたが、わかりやすさは?テキストは?問題数は?」
出典:ネット講座の選び方①〜TECOM編
「TECOM第4回模試は非常に丁寧に作られている…一番実力がわかるテストだと思いますし、苦手分野を見つけるのにもいいと思います。」
出典:note「医師国家試験の前に第一回TECOM模試」
「模擬試験の判定データ、3分野で“安全圏”と評価された受験生の合格率は98.5%を誇ります。」
出典:TECOM 全国統一模擬試験「国試との親和性」
「TECOM①は不要なレベルの模試です。TECOM②③④とメック夏冬模試で挽回すれば大丈夫。」
出典:Yahoo!知恵袋 Q&A
TECOM(テコム)のコース・カリキュラム
以下は「本科コース」「SHIKETAI」「CLINICAL」「TARGET」など主要講座の内容です。公式情報に基づいています。
主な講座と特徴
講座名 | コマ数・時間帯など | 内容のポイント |
---|---|---|
SHIKETAI | 28コマ(1コマ45分)、10月開始 | 一般問題・臨床問題・必修問題を問題種類別に講義。「考え方と知識を網羅し、国試の問題の解き方を知ることで得点力UP」を目的に構成されている。 |
CLINICAL | 106コマ(1コマ45分)、5月~11月実施 | 国家試験の臨床重視の傾向に対応。臨床医が専門分野ごとに講義を担当。画像問題や検査治療の選択肢など、実践的な内容が含まれる。 |
TARGET | 20コマ(1コマ60分)、11月~12月 | SELECT講座で培った知識の総整理と国試予想。範囲が広いと感じる分野を短時間で見直し、必要な知識を本番で素早く出せる力をつける講座。 |
その他の科目・講座構成
TECOMの年間カリキュラムには、多様な科目・講座が含まれています。
- 解剖生理講座
- 病態生理講座
- 公衆衛生講座
- 必修対策講座/必修問題予想講座
- 救急対策講座
- 症候別プライマリ・ケア講座
- 外科講座
- マッチング対策講座
- 少人数ゼミ / 個人面談
- ラストV講座
- REVIEW 115(試験直前の総復習講座)
TECOMのコース・カリキュラムは、国家試験の傾向に即した構成といえます。たとえば「CLINICAL講座」は臨床医が教える専門的な講義で、画像問題や検査・治療の選択肢など、実践的な力を鍛える内容が盛り込まれています(5月〜11月実施、106コマ)。このような講座を受けることで、単なる知識の暗記ではなく、“臨床の思考”が身につくことが期待できます。
また、「SHIKETAI」は10月から始まる講座で、一般問題・臨床問題・必修問題それぞれをタイプ別に学び、問題の解き方・考え方を体系的に整理する構成です(28コマ、1コマ45分)。国試の出題形式に慣れていない受験生にとって、何をどう学ぶべきかが明確になるのがこの講座の魅力です。
さらには「TARGET講座」が11月〜12月にかけて設けられており、これまで学んできた範囲を短時間で見直す“総整理&予想”のフェーズに入ります(20コマ、1コマ60分)。このような直前対策講座があることは、試験直前期に向けて焦りを感じる受験生にとって安心材料と言えるでしょう。
全体として、TECOMのカリキュラムは「基礎 → 臨床思考 → 総整理/予想」と段階を踏んで設計されており、学力の土台を築きながら着実に得点力を引き上げる作りになっています。
TECOM(テコム)の料金プラン
種類 | 内容 | 金額(税込) | 備考・条件 |
---|---|---|---|
個別指導(2時間30分 × 全15回) | 要望に応じたペースで指導。年間通しまたは試験直前などフレキシブル対応可。 | 1,320,000円 | 15回×2時間30分で構成。入会金別。時間・回数の未消化分は返金対応。 |
個別指導:1レッスン(2時間30分) | 上記個別指導の単発レッスン相当 | 88,000円/回 | 回数に応じて総額が変動。回数消化前に終了の場合未消化分返金。 |
入会金(個別指導用) | 個別指導スタート時に必要 | 110,000円 | 個別指導特有の入会金。返金不可。 |
TECOMの料金プランをみると、個別指導の価格は明確に公開されており、その内容も詳細です。2時間30分 × 15回で1,320,000円(税込)という設定で、入会金が別に110,000円要る点もはっきりしています。未消化分の返金対応もあるため、「使った分だけ」という形でコントロールできる設計です。
ただし、講義・模試を含めた本科コースの料金は公式には公開されていないため、一般には分かりにくい部分です。受講を検討する際は、資料請求または面談で見積もりを取る必要があります。
また、個別指導が高額であることをふまえると、総額を左右するのは「どの程度個別指導を組み込むか」という点です。コマ数・講師の組み合わせ・指導開始時期などでコストを調整できる可能性があります。
TECOMの合格実績
回数 | 医師国家試験 全体合格率(新卒+既卒) |
---|---|
第118回(2024年) | 92.4% |
第116回(2022年) | 91.7% |
TECOMに関する公式の合格実績データを紐解くと、まず注目すべきは第118回の医師国家試験での全体合格率が92.4%であったことです。これは新卒も既卒も含めた数字で、全国的にも高い水準といえます。
また、第116回でも91.7%と安定した水準で、ここ数年の医師国家試験は合格率が概ね9割を超えて推移していることがわかります。
ただし、これらの数値は「全国の受験者全体」の合格率であり、TECOM生に限定したデータではない点に注意が必要です。予備校生の成績や実績を正確に知るには、公式資料や説明会で直接確認することが望ましいでしょう。
総じて、公開されている合格率からは、TECOMは国試全体の合格水準に遜色なく、講座や模試を通じて受験生の合格を下支えしている可能性が高いといえます。
TECOM(テコム)のサポート内容
サポート項目 | 内容 |
---|---|
個人面談(年間5回) | 講師とチューターのW担当制で学習状況を確認し、課題や目標を整理 |
個別カリキュラム | 学習状況に合わせてスケジュールを調整し、今やるべきことを明確化 |
質問対応 | 講義前後や空き時間に疑問点を解消できる仕組み |
W担当制 | 講師+チューターの2名体制で学習・メンタル面をフォロー |
柔軟なサポート | 模試や進捗に応じて学習プランを再構築できる |
TECOMのサポート体制は、単に授業を受けるだけではなく、合格までを見据えた多面的なフォローが整えられています。特に、年間5回の個人面談では模試の結果を基に学習状況をチェックし、課題や目標を具体的に設定できる点が大きな特徴です。
また、専門チューターによる個別カリキュラムが組まれるため、「今やるべきこと」が常に明確になります。独学ではスケジュールがずれがちな受験生活でも、効率的に学習を進められるのが強みです。
さらに、講義の前後や空き時間に質問対応を受けられる環境があることも安心材料です。加えて、講師とチューターのW担当制を採用しているため、学習の理解度だけでなく、モチベーションやメンタル面のケアも含めた総合的なサポートが期待できます。
総じて、TECOMは「定期的なチェック」「個別対応」「柔軟性」によって、独学では得られない手厚い支援を受けられる予備校といえるでしょう。
運営会社情報
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | エムスリーエデュケーション株式会社 |
設立 | 1974年4月 |
代表者 | 梅田 友彦 |
資本金 | 50,000,000円 |
株主 | エムスリー株式会社(100%) |
所在地 | 〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町24-1 日本橋箱崎ビル6階 |
事業内容 | 医療福祉教育に関するサービス(国家試験対策予備校の運営、オンライン講座・模試等) |
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